世界観 常に一定の日照量があり、夜のない世界。 暗くなることがなく、照明がなくとも建物内が明るい。 空に色はなく、白空(シロソラ)と呼ばれる。 彩雲(アヤグモ)という色素の集まりによって時折色が付く。 彩雲は青以外にも赤や緑など、日によって色を変え、気象や気温を変える。 一方、世界の果ては様々な色が入り交じった黒の奈落があり、 黒地(クロチ)と呼ばれる。 黒地は白空と拮抗し、 しばしば黒地の面積が広がって自然色変術をより一層強める働きがある。 暴風、地割れ、豪雨、火事…様々な自然災害が人々を襲うも 一定時期にこれらが起こるので人々はこれから季節の概念を得ている。 また、この黒地が白空に上るときには無限光も頻繁にみられる。 人々は、疲労がピークになったときのみ意識を失うように 各々好きな時間に寝るため、時間の概念は薄い。 それでも、速度があるためそこから曖昧ながらに時間を測っている。 特に粒子降下速度が用いられる。 |
国家 シェンナ 国民の大半を黄色個体が占めるが、 上流階級者は赤色個体が主体となる多色種の国。 スカーレット 赤色個体のみが繁栄し、 他の人色種を排他的にする赤の国。 バヂター アズライトやオーリチャルサイトの故郷のある国。 海と森を多く所有する青の国。 ネイプルス 白光信仰が根強い黄色個体中心のシェンナ同盟国。 白光宗教を重んじており、無限光が透明というのに否定的。 ペインズ 黒色個体が主な小さな国であったが、白光宗教の黒排他思考により 侵略と迫害を受け現在はシェンナの一部として匿われている。 国としての機能は消滅している。 |
色素(クロマ) この世界全てを構成するもの。 色相・明度・彩度の色の三属性(HLS)が関わり、16進数でコードされる。 大きく黄、赤、緑、青、黒、白に大分されるが、無数の種類が存在する。 そのなかでも、混合することであらゆる種類の色を生み出せるものは原色と呼ばれる。 |
人色種 この世界の人間。色変術を扱える有彩色個体と、 色変術は直接扱えない無彩色個体に大きく分かれる。 有彩色個体は更に色変術硬化膜の色によって 黄色個体、赤色個体、緑色個体、青色個体に分かれ、 同様に無彩色個体も黒色個体と白色個体に分類される。 |
人色種の生理的特徴 色素の取り込みは、口から行う経口摂食と目から行う経眼摂食がある。 経眼摂食で人色種の基本的な色の取り込みが完了するが、 特有色まではカバーできず、 それぞれの特有色に合った食べ物を食べなければならない。 万が一大きく異なる色を摂食した場合、 食中毒や腹痛、下痢が起こり、最悪、色素過剰症で死亡する。 体内に生体色変術を行うための模様を内包し、 皮膚の下には色変術硬化膜と呼ばれる色素の膜が存在する。 経口摂食と経眼摂食で得た色素と体内の色素を素に生理現象を起こしており、 色変術由来の現象と混合術由来の現象で生体を維持している。 |
人色種の身体的特徴 色変術硬化膜により、 同色個体同士では互いに殺すことができなくなっている。 色の異なる武器を使えば問題はないが、 人色種は色によって重さの感じ方が異なっており、 自身の特有色から遠ざかれば遠くなるほど重く感じる。 自己同一視による色の拒絶による違いであり、 その摩擦が大きくなればなるほど必要エネルギーが変わるため。 そのため、武器の色も同色であることが多い。 目の感度が非常によく、四色型色覚で、 特に色の識別能力が高いのは五色型色覚と言われる。 その一方で視覚異常を起こすと 経眼摂食による色素の取り込みが大幅に減るため、 色素不足で死に至る危険が常に伴う。 |
人色種の文明 それぞれの国によって発展度合が異なるが、 どれも視覚が重要視された分野がよく発展しており、 文字や画像の送信は工業模様により容易に発信受信できるようになっている。 しかし、まだ一部に限定されており、大きく普及するには当分先である。 一方で聴覚分野は落ち込み気味で、 遠くの人と声でやり取りする技術はない。 また、映像は送れても音は未だ送信できずにいる。 |
人色種の文化 文明同様、国によって異なるが、 その国に多い人色種の個体の色によって変化している。 黄色個体の多い国では白光宗教が重んじられ、 赤色個体の多い国は軍事国家になり、 青色個体や緑色個体では色変術に特化するようになる。 |